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ハンディ GPS 入門 (2)

ハンディ GPS のデメリット

ここまでいいことづくしのハンディ GPS ですが、当然デメリットもあります。 思いついた物を箇条書きにしてみます。

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携帯電話の GPS とどう違うか

携帯電話の GPS との違いを箇条書きにしてみます。あまり携帯電話の GPS 機能には 詳しくありませんので反論がありましたら指摘していただけると助かります。
(内容がだいぶ古くなっていますのでご注意ください。今はほとんど当てはまらないかも。)
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スマートフォンで十分?

(執筆中)

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ハンディ GPS の種類

様々な種類のハンディ GPS が販売されていますので、用途や目的に応じて 最適なものを選ぶことが出来ます。

地図表示機能付ハンディ GPS

カラーまたは白黒の液晶の画面を搭載し、地図表示ができるハンディ GPS です。 主に登山・トレッキング用で、バイク・自転車用のカーナビとして利用している人も います。著者の持っている GPSmap 60 CSx もこのタイプに入ります。 カラー液晶搭載機は、ハンディ GPS としてはハイエンドで値段も高くなります。 ガーミンの eTrex シリーズがもっとも有名だと思います。


地図表示無し

地図表示機能を省き小型・軽量・低価格なのが特徴です。 ガーミンの Geko など、地図が表示できなくてもトラックログと登録した ポイントの位置関係を表示できる機種もあります。登山などではハンディ GPS 機を 持っていても地図・コンパスの携帯および読図は必須ですので、緊急用と割り切って Geko を選ぶ人も少なくありません。 またフィットネス用として腕時計タイプのものや自転車用のものもあります。


表示機能無し

トラックログ(軌跡)の記録に特化したハンディ GPS で、あとでパソコンを 利用しトラックログを地図上に表示させたり、 デジカメで撮った写真に位置情報を付けたりするのに使用します。 最近の機種では ソニーの GPS-CS1K が有名です。


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DGPS (SBAS, WAAS, EGNOS, MSAS) について

緯度・経度のあらかじめ分かっている固定の GPS 受信機での測位のずれを利用して、 GPS 受信機の誤差を補正する Differential GPS (ディファレンシャル GPS。 略して DGPS)という仕組みがあります。この誤差情報を静止衛星から送信し、 GPS 受信機での測位精度を向上させるシステムを SBAS (Satellite Based Augmentation System) と言います。WADGPS (Wide Area DGPS) と言ったりもします。 最近のハンディ GPS 機は SBAS に対応しているものがほとんどです (対応機のことを WAAS enabled と言ったりします。WAAS については下記参照)。 この補正信号を利用すると測位誤差は 1 m から数 m になると言われています。 しかし SBAS は元来、航空管制用の高信頼・高精度の測位システムとして開発されています。 ですのでアウトドア用のハンディ GPS 機での利用は正式には考慮されていませんので、 その点を理解した上で利用する必要があります。

SBAS は地域ごとに運用している国・機関が異なり、それぞれ別々の名称で呼ばれています。 通常の GPS 衛星と異なり SBAS は静止衛星を利用していますので、 それぞれの地域によって利用できる衛星が異なります。 また電波を受信できてもその地域の補正情報が含まれていないと精度向上には利用できません。 アメリカが運用している SBAS は WAAS (Wide Area Agumentation System) と呼ばれていて、 いち早く正式稼働を開始しました。 WAAS は北米大陸向けですのでこれ以外の地域では電波を受信できても、 測位精度は良くなりません。

ヨーロッパ向けの SBAS としてヨーロッパ各国が共同で EGNOS (European Geostationary Navigation Overlay Service) と 呼ばれるシステムを運用しています。 2005 年 7 月から試験運用を開始しています。

日本では、気象衛星ひまわりとの相乗りで有名になった運輸多目的衛星 MTSAT-1R 及び MTSAT-2 に SBAS 機能が搭載されています。 ニュースなどでは航空管制機能と報道されていましたが、その中身の一部は SBAS です(その他は通信機能など)。日本のシステムは MSAS (Multi-Functional Satellite Augmentation System) と呼ばれています。 MSAS はこれまで試験電波を発信してテストなどを行っていましたが、 2007 年 9 月 27 日から正式稼働しています (神戸航空衛星センターの発表)。

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ガーミンのハンディ GPS 機での SBAS の利用について

ガーミンのハンディ GPS 機では各 GPS 衛星に番号が振られていて、 衛星補足画面で各衛星の受信状況や位置を確認できますが、 SBAS 衛星も同様に番号が振られていますので、 他の GPS 衛星同様に受信しているかどうか確認できます。各 SBAS 衛星とガーミン機での衛星番号を 表にまとめてみました。 (PRN 番号とは GPS 衛星の信号を区別するための番号ですが、 GPS 衛星の種類を表す番号として使われています。)

システム衛星の種類 位置 PRN 番号 衛星番号
WAASINMARSAT 3 F4 (AOR-W)
(Atlantic Ocean Region West)
西経 142 度
(東に移動中)
122 35
WAASINMARSAT 3 F3 (POR)
(Pacific Ocean Region)
東経 178 度 134 47
WAASPanAm Galaxy 15 西経 133 度 135 48
WAASCanadian ANIK-F1R 西経 107.3 度 138 51
WAAS?INMARSAT 4 F2
西経 53 度 121 34
EGNOSINMARSAT 3 F2 (AOR-E)
(Atlantic Ocean Region East)
西経 15.4 度 120 33
EGNOSARTEMIS 西経 21.4 度 124 37
EGNOSINMARSAT 3 F1 (IOR)
(Indian Ocean Region)
東経 64.5 度 131 44
EGNOSINMARSAT 3 F5 (IOR-W)
(Indian Ocean Region West)
東経 25.0 度 126 39
MSASMTSAT-1R 東経 140.0 度 129 42
MSASMTSAT-2 東経 145 度 137 50

参考 URL

EGNOS 受信 少し見辛くて申し訳ありませんが、 著者のガーミン機で EGNOS 衛星を補足したときの写真です。 クリックで拡大します。 画面の一番右下に 33 番 (AOR-E) 衛星の受信レベルが表示されています。 ガーミン機では WAAS / EGNOS / MSAS 衛星を受信し DGPS が有効になると各衛星の受信レベルを表すバーグラフに "D" マークが表示されるようになります。
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